名古屋大学入試問題分析
2025年度の名古屋大学の国語(文学部・教育学部・経済学部)の入試傾向と対策について書いていきます。
名古屋大学の国語は、制限時間は105分、大問一は現代文評論、大問二は古文、大問三は漢文の大問三題構成です。
2025年度の難度は、昨年度とあまり変わらず、本文の分量については、大問一は昨年度より減少し、大問二は昨年度より増加、大問三は昨年度より若干減少しました。
名古屋大学の国語の入試問題の大きな特徴は、要約力が求められるということです。すべての大問で、文章の内容を要約させる記述問題が出ており、文章中の筆者の主張を正確にかつ迅速に把握し、決められた字数におさまるように要約するという力が必要になります。
具体的に、2025年度の入試問題を見てみましょう。
大問一の問六は、100字以内で本文に即した記述問題で、本文の核となる部分はとらえやすいものの制限字数内におさめるのが難しかったと思います。
大問二の問四は、本文の和歌の内容説明をさせる記述問題で、本文の人物関係・状況の正しい把握が必要なのに加えて、和歌のルールなどもしっかり理解しておく必要があります。
大問三の問七では150字以内で本文の主張を問う記述問題が出題されており、この問七の内容で点数の差がつくと考えられます。
それでは、どのような対策を練ればよいのでしょうか。
名古屋大学合格のための攻略
ポイントは以下の3つです。
①現代文・漢文の要約
②言語事項
③古文逐語訳
まず、大問一の現代文です。
上記の問六のような内容説明の記述問題で差がつきます。普段、国語の問題を解く際に、ただ設問を解くだけではなく、要約を100字以内で行うなどして、要約力を身につける練習が必要です。
それに加えて、漢字や語句の意味などの取れる問題を取りこぼさないことが重要です。
そのために、日頃から、上記のような記述問題の演習だけでなく、漢字の読み書き、接続詞・副詞などの穴埋め問題などの問題にも取り組む必要があります。
次に大問二の古文です。
古文単語や文法を一通り身につけることは、入試に限らず当然必要なのですが、説明問題や現代語訳の記述問題に対処するためにも、古文の問題を解くときは、逐語訳(原文の一語一語を忠実に翻訳すること)を行い、解答の現代語訳と見比べて、現代語訳の精度を上げていきましょう。
そのときに重要なのが主語を入れて現代語訳をつくることです。
古文において、もっとも難しいものの一つに主語の特定があります。「誰が、どうした」という文脈を常に意識していくことで、確かな古文の力が身についていきます。
併せて、2025年度の問三の和歌の現代語訳のような問題にも対応できるように、和歌の基礎知識も勉強しておく必要があります。
最後に、大問三の漢文です。
当たり前ですが、まずは基本の句法・語法をしっかりと学んでおきましょう。それを踏まえた上で、諸子百家などの思想・古代中国の文化、時代背景などにも触れておくことが大切です。古代中国のおおまかなパラダイム(認識のしかたや常識)を知っておくことで、漢文のいわゆる「落ち」が先読みでき、読解が非常にスムーズになります。また、2025年度の大問三の問七のような150字以内の長文記述にも対処できるように、日頃から100字程度で本文を要約する癖をつけておくと、要約力が身に付いていきます。
修英塾では、「100字要約」という、文章要約の力がつく講座があります。
要約は、センスが必要な敷居の高いものではなく、誰でも身につけられる「技術」です。
くっついている具体例や比喩などを剥がし、主張だけにしてそれらを適切に接続していく「技術」です。
適切な練習をしていけば、必ず身につけることができます。
文章を要約して、自分の言葉で本文を説明することは、現代文・古文・漢文などすべての本文の理解につながり、読解力も上がっていきます。この読解力は、名古屋大学の入試問題や、共通テストでも役に立ちますが、お子さんが成長して社会人になった後も、文章の意図を読み取ることは、人生を通して役に立ってくれるでしょう。