難度は平年並みだが、点はとりやすい
2月26日に公立高校入試問題が実施されました。それについて、少し分析結果と見解を述べたいと思います。
まず、全体的に昨年と比較して難度は少し易化しています。
具体的に見ていきましょう。
①文章量が全体で大幅に減少
②設問の易化
②物語文ではなく随筆文での出題
③部分点が取りやすくなっている
という特徴があげられます。
大問1の問題文ですが、例年変わらず論説文が出題されています。今年もそこは同じですが、昨年度と比較して文章量が500字程度減少しています。行にすると、20行弱くらいですから、受験生にとって非常に負担減となります。
さらに、2024年度に出題された、6つの脱落文補充問題がなくなり、問題文内容に沿っているものを3つ選ぶという問題に変わっています。しかも、完全解答ではないため部分点が取りやすくなっています。
ただし、近年みられる傾向として、論説文の後半でいわゆる筆者の主張がまとめられる段落になると、急に内容が難解になることがあります。
当然その部分から出題されており、(四)は本文照合の選択肢問題で、適当でないもの2つを選ぶ完全解答問題でした。ここは2つ合ってはじめて2点取れる問題であり、正確に文章と照らし合わせる「精読力」も必要とされるため、苦労した受験生も多かったはずです。
おそらくここが決定的に差の出る問題だったのではないでしょうか。
配点は22点満点中7点でした。
大問3は、近年はずっと小説でしたが、今年度は随筆文でした。大問1に比べるとずいぶん易しく、配点も8点と高かったため、国語に自信のない子は、ここから先に解いていくとよかったかもしれません。
古文についても、あまり差がつかないような易しめの問題でした。
実際に、愛知県でのトップ校である旭丘高校や明和高校、向陽高校を受験する子達は、国語の公立入試問題であれば22点満点中20点くらい、つまり1~2問程度しか落とせません。
瑞陵、千種、菊里でも、18点より下だと他教科や内申点にもよりますが、かなり厳しいでしょう。
「みんなが取れる問題を取りこぼすエラーをしない」というのが公立高校を受験するうえで最も求められるスキルなんです。難問が多く、6~7割を取れば合格できる私立高校と求める力がまったく違います。
完全に個人的な意見、というかぼやきに近いですが、公立受検では今年17倍という驚異的な倍率を出した中学校があります。1~3倍というのが相場の公立高校からは想像もできないような数字です。
同じ公立なのに、明和高校附属中学校の適性検査は、当初発表されていた「過度な受験学習を必要としない学習」ではとてもじゃないが通過できない高難度、さらに範囲は副教科にもわたる内容でした。短時間でミスなく長文を読み解き、高速で思考する生徒しか解ききれないものでした。
公立高校とは、受ける層が違うと言ってしまえばそれまでですが、どうも早い段階から能力の高い子を獲得しようとする県側の思惑が透けて見えるような、そんな印象を受けました。