●物語文の傾向と対策
以前に、東海中学の論説文の傾向と対策についてお伝えしました。
少し間が空きましたが、今回は、その続きの物語文の傾向と対策についてお伝えしていきます。
入試においては、予め出題方針が発表されています。国語については、以下のようになっています。
・日本語を正しく理解し、また表現できること
・言葉や態度から相手の心情を読みとれること。また、自分の素直な感情を言語化できること。
・社会的なことに興味関心を持ち、よく考え、自分の意見を持てること。さらに表現できること。
・多くの情報を決められた時間に正確に理解できること。さらに表現できること。
(2024年度 「東海中学校各教科の出題方針と留意点」について)
どの学校でもそうですが、物語文では「心情の読み取り」と「時間内での表現」がポイントです。ただ、東海中学の物語文は、全国的に見てもやや難度が高いので、しっかりとした対策は必要です。
まずはなるべくではありますが、文章題以外のところでは落とさないようにしましょう。「漢字」「自由記述」「慣用句」で25点くらいあります。
漢字は少し難度が高めですが、自由記述や慣用句は難度は中程度です。
東海中学の国語は毎年最高点が100点どころか90点にも届きません。算数はあんなに難しいものでも100点が出るのに。
ですから、国語に関しては満点を狙うのではなく、問題の見極めを正しく行い、取れるところを確実に取っていくことが重要です。
本校の物語文は大まかにまとめると、「共生」というテーマが根底にあるように感じられます。
障害や虐待、差別、いじめ、仲間外れという社会的に暗いものが入り込む日常生活で、どのようにして共に生きていくのか、そしてどのようにして目標に向かっていくのかが強く描かれたものが多いと思います。
それは、誰かと仲良くやっていくことだけでなく、時には誰かを傷つけてしまうことにもなりかねないけれど、多様性の中で認め合い、助け合い、力を合わせて生きていくことの素晴らしさ、大切さをわかってほしいとの願いが学校側にあるからではないでしょうか。そして「共生」はまさしく本校の理念です。
やはり論説文同様、学校の理念が色濃く現れている入試問題と言えます。
物語文は論説文と違い、対策がしにくいジャンルです。
ましてや、東海中学の物語文の記述問題は、文章中に適切な言葉がないこともあり、「日常的に言葉の言い換えができる」子が正解しやすいという一面を持っています。
日常会話の中で、「一言で言うと」「言い換えると」と言わせて、その後の言葉が思い浮かばなかったりすれば、保護者が正解を教えてあげるといった練習はやった方が良いでしょう。
また、会話だけでなく類義語や対義語を正確に覚えることも必要です。
感情を表す言葉も正確に言い表すことができるようにするのも欠かせません。
そして、選択肢問題については、少し難度が高いので注意が必要です。
特に、人の心の機微に関する選択肢は正解かどうかの判断が非常に難しいのも事実です。
ですから、全ての選択肢において、本文内容に添わない部分には丁寧にチェックしましょう。わかりやすいのは、△と×です。「ここは明らかに違うな」とか「本文と逆のことが書いてあるな」と思えばその部分に×をつけ、「本文に似たような表現があるが、判断がつきにくい」という場合はその部分に△をつけて選択肢問題を解いていく習慣が必要です。
×があれば答えにはなりませんが、△があっても答えになる場合もあるので、慌てて解かないことが大事です。
ただし、こうは言っても受験生はまだ12歳の小学生。人の心の機微をとらえるなど至難の技です。こうすればすぐ伸びる!などという必殺技は残念ながらありません。
国語はとにかく1対1で丁寧に状況を見て指導を受けるのが一番伸びます。
焦らず、まずは修英塾の扉を叩いてください。