主張をまとめる「要約力」が大切
【2024年度】静岡大学前期入試問題分析
国語が試験科目に含まれているのは、人文社会学部・教育学部/学校教育教員養成課程(音楽教育専攻・美術教育専攻・保健体育教育専修を除く)・グローバル共創科学科の3つの学部です。
そして、試験時間は80分、目標得点率は、おおまかに65~75%です。大問一は現代文で配点は60%、大問二は古文で配点は20%、大問三は漢文で配点は20%になります。
ただし、人文社会学部の法学科・経済学科は、上記の学部共通の国語の問題のうち、古文・漢文の大問二・三は、含みません。その代わり大問一の現代文の問題に加え、それぞれ法と経済にまつわる文章を読み、400字以上500字以内で要約させる問題があります。
そのため、どちらの学科も、それぞれ法と経済の専門性の高い文章を読むのに慣れておく必要があります。また、400字以上500字以内の長文の要約問題は読解力のみならず、文章から具体例や比喩を適切に切り取って、主張をまとめる長文要約の力が必要になります。
それでは国語の入試問題の内容です。
本校の国語の大きな特徴としては、
①文章量・問題数の多い現代文の出題
②記述問題が非常に多い
③200~300字程度の説明問題(大問一の本文に関する)
の3点が挙げられます。
具体的に、みていきましょう。
まず、配点が60%と高い大問一の現代文は、特徴①のように文章量も問題数も多くなっています。次に、特徴②で取り挙げたように、記述問題が非常に多く、選択問題はありません。
さらに、特徴③のように、200~300字程度の長文の説明問題が毎年出題されます。内容は、大問一の本文の要約問題か本文を踏まえて自分の意見を論理的に説明する問題となっています。記述量が多く、問題で取り上げられた傍線部だけでなく文章全体がしっかりと頭に入っていないとこの問題は解くことができません。
この問題の対策には、本文の要約を200字程度で取り組んだり、本文の意見に対して自分はどう思うか、自分の意見を論理的に組み立てて200字程度で書く練習をする必要があります。
学校としても、記述力のある生徒を求めていると言えます。
次に、大問二の古文・大問三の漢文です。
文章量は少なめで、本文の難易度もそこまで高くないので、取りこぼさずにしっかりと点数を取る必要があります。しかし、大問二・大問三も大問一と同様に記述問題であり、記述問題の形式には対応していていかなければいけません。そのため、古文は古文単語・古文常識・文法の勉強に加えて、記述問題を学習に取り入れましょう。また、漢文は漢字の読み・意味や句法などの文法知識に併せて、書き下し文、現代語訳などの問題などを解き、読解力を身につけるのが効果的です。
以上を踏まえて、このように静岡大学の国語の出題形式は、他大学と比較しても古典が易しめな代わりに現代文の難度が高く、長文記述の出題など特徴的です。
受験する場合は少なくとも3年分過去問を問いて、静岡大学の形式に慣れる必要があります。