変化のスピードがこれまでになく速く、先行きが見えにくい時代

インターネットが全世界とつながっている現在、世の中はかつてないスピードで変化しています。皆が一つのことに長く熱中する時代はとうに終わり、流行のサイクルも短く、多様性が当たり前の時代となりました。A Iの台頭による職業の選別、人口減に伴う年金制度の崩壊など、今の若い人たちにとってはあまり明るい話題がありません。子どもたちはそんな世界でどうやって生き抜いていくのでしょう。私は、必要な力は大きく2つあると考えています。

必要な力①


1つ目は、「知識」です。

もちろん知識と一言にいっても色々な意味を含んでいます。
知識を得るためには、様々な媒体から情報を自分の中に取り込まなくてはなりません。そのためには、書いてあることや言っていることを理解する力が必要です。コミュニケーション力も必要でしょう。しかしそれだけではいけません。なぜなら、その情報が正しいかどうか見極める必要があるからです。つまり、その情報が正しいとわかってはじめて、自分の血肉となり、それを使って世のため人のために正しく行動することができるのです。
この力をリテラシーといいます。

残念ながら、インターネットが普及している現在では、検索して出てくる情報はほとんどが何かの情報のコピーです。これは、その情報ページを作っている人たちが適当に良さそうな文言を使い回しているからに他なりません。こういったコピー&ペーストは近い将来A Iにより排除されていくことになるのでしょうが、所詮いたちごっこです。
ですから正しくて必要な情報だけを取りにいくために、「リテラシーを身につける」ことは大切です。

話をもとに戻します。「知識」というのが大切だとお話ししました。
なぜ、知識が大切なのでしょうか。
それは、「自分の意見を持つ事」につながるからです。
意見とは、自分の考え・思考です。そして思考の幅は知識に比例します。

よく生徒たちに小論文の指導をしていると、「自分の考え自体がない」ということに気づかされます。優秀な生徒でも世の中のことにあまり関心がなく、インタビューで言っていた事をそのまま自分の意見にしたり、コメンテーターの言っていたことを深掘りせずに鵜呑みにしているようです。今の若い人たちは、とても忙しく時間もないため、手っ取り早く短時間で要点をまとめた知識を欲しているように思います。例えば、YouTubeやTikTok、などです。これらは切り取られた情報を断片的に集めた知識なので、エビデンスがしっかりしていないこともままあります。やはり、明確なエビデンスのある書籍などを時間をかけて読み、自分のものとした上ではじめて、自分の意見というものを持てるのではないでしょうか。

必要な力②

2つ目は、「論理的思考」です。

これは、物事を、言葉を使って整理し考える力のことです。それができれば、自分が得た知識を相手にわかりやすく伝えることもできます。そして大学入試で出題される小論文は、まさしくこの力がある生徒をふるいにかける選抜試験なのです。

1つ目の「知識」と重なるところですが、小論文は、自分の考えを整理して表現することが大切です。正しく深い知識を持っていても、それを正確に人に伝えられなければ意味がありません。

最近SNSで、日常で感じたことをブログなどにしたものをよく目にします。それらを読んでいると、文章がめちゃくちゃで、見ていて恥ずかしくなるくらい間違えた言葉の使い方をしています。間違えた文章を書いているということは、日常会話の中でも間違えて言葉を使っているということです。言葉を使って思考を行いますから、思考もめちゃくちゃであることがわかります。考えていることも書いていることもめちゃくちゃであれば、読む方も間違えて捉えたり、何が言いたいか全然わからないのではないでしょうか。

知識がなかったり、論理的な思考をしなければ、人はどうなってしまうのか。
おそらく、複雑な思考を要しない単純明快、かつ根拠を必要としない極端な結論しか出せなくなってしまうことでしょう。
ニュースに対する人々の反応や、問題を起こした人に対する反応などを見ているとその傾向は徐々に、しかし確実に出ています。間違えた言葉の思考を持った人が大多数を占めてしまうと、一体世の中はどうなってしまうのだろうかととても不安になることがあります。

正しい生き方を身につけるためにも、これからはますます「国語の力」が必要になります。すべての科目の基本は国語です。国語の力はぜひ早いうちに身につけてほしいと思っています。

ご希望の方はぜひ体験授業にお申込みください。