●「敬神愛人」が建学の精神
「敬神愛人」。能力を最大限伸ばし、それを世のため人のために使いなさい、という趣旨の言葉です。
本校は、常に人々から求められる社会の主導者たる紳士を育成し、人類の幸福と社会の発展に寄与することを教育の理念としています。そのために、キリスト教主義〈プロテスタント〉に基づく人格形成を行っており、聖書の授業はもちろんのこと(テストもあります)、中学生は全員ボランティア活動を行います。
学習面においては、以前より「やらせきる」という指導については定評があり、小テストやその再試験など日々の学習の定着には余念がありません。近年では、高い目標を持たせ、そこに向かって努力をさせる取り組みも見られます。医学部受験対策セミナーもその一環です。これは、藤田医科大学の協力のもと、高校生のインターンシップ実施による生の医療現場を経験する取り組みです。大学受験では、2024年度は、国公立大学164名合格(うち名古屋大学21名)や、医学部医学科54名合格など成長が著しい学校です。
●受験情報
受験は4科目で算数国語は60分100点満点、理科社会は40分50点満点ずつとなります。受験者1455名のうちスカラ合格229名、一般合格584名です。募集人数は240名です。
| 国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 総合 | |
| 受験者平均点 | 63.3 | 56.7 | 33.4 | 26.8 | 180.2 |
| 受験者最高点 | 92 | 98 | 48 | 46 | |
| 受験者最低点 | 18 | 8 | 6 | 4 | |
| 合格者平均点 | 70.0 | 66.8 | 37.1 | 30.8 | 204.7 |
| 合格者最低点 | 42 | 39 | 15 | 15 | 180 |
●深掘りをする大人になってほしい
本校の入試問題では、必ず説明文もしくは論説文と物語文が出題されています。
若干の隔年現象はありますが、難度の大幅な変化はありません。先ほどにも述べた通り、入試問題の文章には、学校からの「こんな生徒に育ってほしい」「こんな生徒に入学してほしい」というメッセージが込められています。
逆にいうと、どんな生徒が通っている学校か知りたい場合は、入試問題の文章を数年分読めば良いのです。本校も例にもれず、メッセージを入試問題に込めています。
それは、「常識にとらわれず物事を深堀りできる人になってほしい」というものだと考えています。
当たり前に使われている言葉や常識にとらわれすぎず、物事の本質を追究できる人であってほしいという願いが問題文に色濃く出ています。 話は少し変わりますが、以前学校説明会に参加したことがありました。その時に、本校の生徒がプレゼンテーションをしていたことがあります。ちょっと練習しただけの大人では歯が立たないくらい立板に水の学校説明をしていました。楽しさだけではない、厳しさの中にある規律、上下関係、人間関係のメリハリ・・・確かそんなことを言っていたと思います。しかし、それを理解しながらもそこにとらわれずに世界に羽ばたく人財(人は財産、という言い方から「人財」)に我々はなります!というような内容をその生徒は言っていました。言えと言われて言えるものではないなぁと感心した覚えがあります。ここに、名古屋中学という学校のスクールカラーが強く出ていたと思います。
●論説文の読み解き方
話を戻しましょう。では、論説文について分析していきましょう。漢字が5問と記述問題が1つ、抜き出し問題が1問あとは選択肢問題になっています。合格ラインは約6割です。ボーダーをクリアするのであれば絶対に選択問題は落とせません。論説文は、選択肢問題のパターンがほぼ決まっています。簡単にご紹介すると、
① 筆者の主張を問う問題
② 棒線部の理由を問う問題
③ 棒線部の具体例を問う問題
④ 文章の大意や主題と一致する内容を問う問題の4つです。
さらに細分化することもできますが、大まかにはこれくらいです。
さて、まず記述問題ですが、昨年度は60字で筆者の主張を要約する記述問題でした。
と言っても本校は、設問の難度に比べて問題文の難度が高く、問題を解く以前に、そもそもの内容理解に苦しむ受験生が多いのではないかと思います。したがって、昨年度については60字の記述といえども筆者の主張をまとめていく作業なので、問題文の内容を理解できている受験生は解きやすく、そうでない受験生は全く歯が立たなかったでしょう。
内容は哲学に関するもので、小学生には読んでいてかなり難解でした。「自分で考える」というテーマを哲学面から切り込んでいく文章で、なんとなく全体把握をする読み方では、論旨を掴むことは相当難しかったでしょう。一文々々正確に理解しながら読み進めていく練習が不可欠でした。
後半に筆者の主張が例を交えながら分散していたので、例を省き、主張だけをまとめられると得点できました。ただ、今年度は問題文の難度は少し下がり、記述文字数も大幅に減ったため解きやすくなりました。
本校の説明文もしくは論説文は、やや抽象的なものが多いため、怖がる受験生が多いかもしれません。しかし、設問は本文内容が理解できていれば非常に解きやすいものばかりです。
一番重要なのは、文章の中で筆者の主張をすべてチェックし、具体例と分ける練習をしていくことです。
具体例はその主張を詳しく、より分かりやすくするものです。つまり実際に起こったことや具体的な名前が出てくる「補足説明」です。主張を正しくつかむためには、具体例はさらっと読み飛ばすくらいがちょうどいいのですが、本文全体が抽象的であるがゆえに、その補足説明の方が具体的で分かりやすかったりするので、主張を探すこと自体が難しいかもしれません。
しかし逆にやや抽象的で難解な文章の内容をきちんと把握することが合格への最短距離になります。そのために、修英塾では正しいマーキングの仕方や、じっくり読むところとやや飛ばし気味で読むところを分けて読む練習をしていきます。また、それだけではなく、100字要約によって、論旨を掴み、長文の要約をする講座もあります。