評論文の攻略がカギ
関西学院大学の全学部日程の国語(教育学部・経済学部・国際学部・社会学部・商学部・神学部・人間福祉部・文学部・総合政策部・法学部)の2024年度の入試問題について合格への分析・対策をお伝えいたします。
まず、基本情報についてです。関西学院大学では、全学部日程を2日間設け、併願が可能となっています。したがって、第一志望が本学の場合は、1日目に受けることで、対策出来るため、両日受験されることを推奨します。1日目と2日目の試験では、難易度の差による不公平がないように、得点調整が行われます。
両日ともに試験時間は75分、配点は200点。1日目は、大問一が現代文評論、大問二が古文の大問二題構成、2日目も同様に大問一は評論文、大問二は古文の大問二題構成となっていました。
本校の全学部日程の国語の特徴は、
①全問マーク方式
②現代文は評論文が多い
③漢字・単語の意味に関する問題の出題
④空所補充の問題が多数
⑤古文単語・文法問題が多い
具体的に、2024年度の入試問題を見てみますと、
②両日程ともに大問一は評論文となっています。
評論文のテーマについては、1日目は「食べること」とヒトの関係について、2日目は宮澤賢治の短歌についてでした。他年度の入試問題を見ても、幅広い分野から出題されています。様々な題材の評論文に普段から触れておくと、良いでしょう。
特に評論文は、共通テストでも頻出なので、共通テストの過去問演習が対策にもなります。
③1日目の大問一の、問一では同一の漢字を選ばせる問題が4問、問二で漢字の読みが3問、問六は言葉の意味を問う問題、問8では単語の言い換え問題が出題されています。2日目は、大問一の問二で漢字の読みが3問、問九では4つの漢字と同一の問題を選ぶ選択問題、問十一は類似の四字熟語を選ぶ選択問題、問十三では空所補充の形式での単語の選択問題が出題されています。
このように、共通テストのように同一の漢字を選ぶ選択問題や、漢字の読みの選択問題の形式で、漢字の問題が出題されています。漢字の問題は落とさず、しっかり点数を稼ぐ必要があります。問題集や共通テストの過去問を用いて、学習を行いましょう。
また、単語の意味や言い換えの問題も出題されますので、評論文で頻出の重要語句は、その意味と言い換えについても勉強しておきましょう。
ちなみに、現代文の読解においては、語彙力は必須です。論理力の前提になるものですから、必ず日常的に語彙力を高める訓練が必要です。
私が個人的にとても良いなと感じるのは、「現代文キーワード読解」(Z―KAI)です。現代文でよく出題される言葉の正確な意味を言語化するうえで最適な用語集です。少しですが、読解問題も入っています。もし、現代文対策の語彙力強化をはかりたいが、何をすればよいかわからない、という方は読んでみてください。

④1日目の大問一では問四・問一一・問一三、2日目の大問一では問四と問六、問一三で空所補充の問題が出題されています。このような空所補充の問題は、空所の前後を見て、適切な言葉を入れる訓練が必要になります。本学の問題の形式では選択問題ですが、感覚やあてずっぽうで答えると、間違えやすい選択肢が用意されており、正しく解く必要があります。「どうしてその言葉が空所に入るのか」の理屈をきちんと持つことそれ自体が国語の空所補充の問題の対策になります。また、空所の前後の流れをしっかりと理解しておくことも大切です。
最後に、⑤についてです。
一日目の大問二の、問一では傍線部の意味の選択問題、問二・問六・問十では傍線部の解釈の選択問題、問五では傍線部の現代語訳の選択問題、問九では文法が問われる問題、問十三では本文と同ジャンルの物語を選ぶ問題が出題されています。
二日目の大問二の、問一では語句の意味を問う問題が5問、問二では傍線部と同様の文法用法の使い方をしている助動詞の選択問題、問七では傍線部の解釈の選択問題、問十では文法的説明の選択問題、問十二では傍線部の現代語訳の選択問題、問十四では平安時代の文学についての選択問題が出題されています。
このように、古文では、傍線部の現代語訳や解釈を問う問題や、助動詞などの文法を問う問題、物語など古典の知識を問う問題などが多く出題されています。したがって、正確に現代語訳や解釈ができるように古文単語・古文文法の勉強に加えて、古文常識も勉強しておきましょう。